Vol6 玉木亭の美味礼讃6 2010.10

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 ごあいさつ

暑かった夏も過ぎ秋が深まってまいりました。
実りの秋にはたくさんの美味しい物が出てまいります。
海、山、里より届く実りを心をこめて料理します。
旬の食材、献立、こだわり、そして玉木の秘密等お知らせいたします。
皆様の心を元気に出来るような料理を創りたいと切に願っております。
 
 
 旬の食材

 松茸
松茸は日本の秋を代表する味覚です。
玉木では松茸尽くしの献立をご用意いたします。
北海道、東北地方、長野と始まり十月頃には京都より丹波の松茸が届きます。
国産の繊細な松茸しかお出ししませんが、中でも京都の松茸は非常に上等です。
香り豊かで、届いた日はお店中に香りが広がります。
松茸のロワイヤル、スープ、フライなど色々な料理に仕立てます。
玉木の秋ををお楽しみください。

 もみじ鯛
もみじの季節に水揚げされる鯛をもみじ鯛と呼んで好んで料理します。
秋の鯛はとても脂が乗り身も引き締まって甘さが引き立ちます。
中でも瀬戸内で育った物が上等です。
三枚におろして上質の白身はカルパッチョ、炭火焼で頭や中骨はシャンパン蒸しでお出しします。
鯛は日本人が最も愛した魚と言えるでしょう。

 カスレ
ラングドック地方の白いんげんを使った煮込み料理です。
トゥールズ一帯で使われているカソールという
陶器の鍋を使ったのが語源になったのでしょう。
玉木では秋の豆、枝豆をたくさん使い、栗、ゆり根、銀杏、野菜を入れコンソメスープとトマトで柔らかく煮込んでいきます。
キャセロールに入れてオーブンでこんがり焼きあげます。
熱々を火傷しないように召し上がりいただきます。

全国より届きます、玉木の秋の味覚を是非ご賞味ください。
 
 
 スタッフの話

私は日頃から爪の手入れに気を配っています。
野菜の下ごしらえをしたり、店内の掃除をすると爪の先が黒くなります。
オープンキッチンでお客様から手元まで見えますので、
安心してお食事していただけるように日々手先まで気を配っています
しかし、先日不覚にも手の甲をオーブンで火傷するという
失態を演じてしましました。
 
 
 日々徒然

山種美術館が兜町より広尾三丁目に移転して早、一年となります。
玉木の近くに芸術の発信地が出来ました事を大変嬉しく思っております。
初回の展示は速水御舟でした。
改めて御舟という大芸術家のさまざまなる挑戦を見ることが出来ました。
短い人生の中で常に日本画の歴史と未来を考えた画家は他に例を見ないのかもしれません。
もっとさまざまな作品を世に残してくれればと思います。
あまりにもの短命を惜しむのは私だけではないと思います。