Vol1 玉木亭の美味礼賛1 2009.8

koukoku
hamo
 ごあいさつ

残暑お見舞い申し上げます。
8月に入り、暑さも本格的になってまいりました。
この度、玉木のNewsLetterとして、『玉木亭の美味礼賛』を始めました。
玉木のスタッフ情報、旬の食材、メニューのこだわり、お客様の声、玉木の秘密など、いろいろとご案内させていただきます。
 

 玉木の秘密

玉木オープン前に店内に掛ける絵は何にするかでいろいろ考えました。
内装はシックなので少しポップなものをと、アールデコのガラス作家ルネ・ラリック の香水瓶の雑誌の広告を、京都のラリック専門家の鈴木さんにお願いしてパリで見つけていただきました。
アールヌーボー時はジュエリー作家として活躍していたラリックが、1908年、フランソワ・コティより香水瓶の依頼を受け、ガラス制作へと入るきっかけとなりました。
その後、コティ以外にも、ロジェ&ガレ、ドルセーなど、名だたる香水メーカーがこぞってラリックに香水瓶を依頼しました。
 
 
 旬の食材

 鱧
夏も盛りになり鱧も脂が乗ってまいりました。
瀬戸内から届く鱧を骨切りにして、葛粉を打ちポシェします。
焼いた茄子と合わせ、シェリービネガーの切れのあるソースで召し上がり頂きます。

 鮑
夏の鮑といえば、千葉県大原のものが上等でしょう。
玉木では大振りの雌貝の鮑を酒と塩で蒸し上げます。
コライユと共に特製ソースでお出しします。

 ラタトゥイユ
夏の野菜料理といえばラタトゥイユが大好きです。
泉州産水茄子とズッキーニ、トマト、赤ピーマンで作ります。
玉木では油を一切使わず、玉葱とズッキーニをソテーし、皮をむいた、水茄子・赤ピーマン・トマトを加え、ミキサーに掛けたトマトで煮込みます。
トロトロになるまでしっかりと煮込んでゆきます。
温かくしてお出ししてますが、冷やして召し上がり頂いてもとてもおいしいです。
 
 
 こだわり

自宅にお客様をお招きする、が玉木の考えです。
本来食事とは、心の安らぎ、温もりを感じていただくことが大切だと思います。
お箸をお出ししたり、和陶器に盛り付けたりするのもその思いからです。
化学調味料、食品添加物は一切使用せず、丁寧に一品一品手作りし、
わが子に食べさせる思いで料理いたします。
さまざまなシーンでお客様のご要望にお応えできますよう配慮いたします。
お客様をお招きすることの難しさを大切に考えております。
 
 
 スタッフの話

私は玉木でセカンドをしています鈴木和章です。
いつも玉木シェフの横でサポートをしているチームで一番の低身です。
私はいつも笑顔を大切にしています。笑顔の絶えない人といると、会話がはずみ、温もりに溢れ、とても居心地のいい素敵な空気に包まれます。
それを教えてくださったのは学生時代の恩師の言葉でした。
私は野球部だったのですが、練習中はいつも怖い監督が、試合中は何故かどんな時でもニコニコしていたので、思い切って聞いてみると
「試合はチームで戦うもの。監督も選手も関係者全員のチームワークが重要
なんだ」
と言われたとき、自分のチームへの思いががらりと変わりました。
私が何時も笑顔でいることで、チームワークがよくなり、心配りの出来るお店へと成長していければと思っています。